団地内に介護施設やサービス付高齢者住宅

団地の一室が介護事業所

URの団地の中の一室に介護事業所が入居したという例がある。全国でも珍しい例(ダイヤモンドオンラインによれば記事執筆時点では全国唯一の)とのことでまとまった記事が出ていた。

全国唯一、UR団地の介護拠点「ぐるんとびー」に見る高齢者ケアの未来

高齢者ケアの大目標とされている「地域共生社会」だが、その内容がどのようなものなのかなかなか伝わってこない。そんな中で、参考になるのが神奈川県藤沢市で団地を活用した小規模多機能型居宅介護施設を運営する「ぐるんとびー駒寄」だ。

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高齢化団地で「2040年の介護危機」を先取り解決 | 百年人生を生きる | 星野哲 | 毎日新聞「医療プレミア」

　高度経済成長時代、都市部で就職した地方出身の人たちの多くが家庭を持ち、首都圏の集合住宅、いわゆる「団地」に住んだ。現在その団地の多くが、住民の高齢化や1人暮らしの増加などの課題に直面している。団地は「日本社会の課題を先取りした場所」ともいえる。団地の課題解決は、日本社会が抱える課題解決にもつながる

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施設は通所介護、訪問介護、ショートステイの3つの機能を持つ3LDK(90平方メートル)の施設、とのこと。団地の居住者が同じ団地内の別の部屋に通う。

低所得者への介護

運営されている方がこの事業所の開所するときに課題と考えたことの一つが低所得者の介護。低所得者の入れる施設は入所待ちが多く入ることが難しい。この課題に対して、団地に住んで団地内の介護施設に通うことで安価でコミュニティとのつながりを保ちつつ暮らしていくことができるのでは、というアイデアだ。

湘南ライフタウンパークサイド駒寄

湘南ライフタウンパークサイド駒寄

この団地は東海号線の辻堂駅からバス13分のところにある。1992年ごろに建築された。239戸というのは団地としては小規模だ。

湘南ライフタウンパークサイド駒寄（神奈川県）｜UR賃貸住宅

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この介護事業所を利用したいと団地に入居した方のいる、とのこと。

家賃は73000円から138000円(2019年)なのでロケーションの割には安くないが、施設が利用できるならトータルでは妥当かもしれない。

バス便の団地は不便ということで選ぶ人が避けるから、入居者が増えるならば大家であるURにはメリットがある。住人が通所している人なら孤独死になるリスクも低い。そういう意味ではトータルコストは安いかもしれない。

サービス付き高齢者住宅のある団地

毎日新聞の記事が紹介している別の団地は、民間事業者によるサービス付き高齢者住宅のある団地。

URの古い(1958年建築)団地の一部を事業者が借り受けてリフォームし老人向けの住宅を運営している。

敷地内に小規模多機能の介護事務所も開設されている。

多摩平の森

多摩平の森（東京都）｜UR賃貸住宅

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1958年建築で全体の戸数が1500以上。徒歩11分とあるので駅までは遠いが徒歩圏内ではある。

URのウェブサイトにも多摩平の森の案内がある。

シェアハウス、貸し菜園、シニア世代に優しい住居。新しい取り組みいっぱいの「たまむすびテラス」って？｜まち学部｜URくらしのカレッジ｜UR賃貸住宅

東京都日野市にある「多摩平の森」は、若者向けのシェアハウスや、貸し菜園があることなどで、さまざまな層から注目を集めています。商業施設や病院も建設され暮らしやすくなり、現在も地域のまちづくりが進んでいるこの場所を訪ねました。

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良いことしか書いてないと考えて割り引いたとしても、老人中心の団地に若い世代も移住してもらい、ほどよいミックスができればいいと思う。