2019年2月、複数の新聞記事に原状回復の必要のない団地を紹介する記事が載った。
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| 毎日新聞
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実際には以前からあった制度らしいのだが、ある団地に注目が集まったことで記事が同時に掲載されたものらしい。
団地住まいとしては、できるだけ釘を打たず原状回復が簡単なように家具を配置したり、我慢できることは我慢している。自分の場合は地震対策の金具の取り付けが難しいのが悩みだ。壁に金具を取り付けられればなあ、と思う。
どこまでカスタマイズ可能か
大阪府住宅供給公社のウェブサイトに詳しい説明ページがある。
大阪の賃貸・特優賃情報 | 大阪府住宅供給公社
カスタマイズ可能な範囲は
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釘の使用がOK(ただし、コンクリート部、ブラスター塗り部を除く)
床の張替え
壁の塗装替え、貼り替え
天井
建具
流し台、吊戸棚、棚
カーテンレール
手すり設置
クローゼット化
スイッチボード張替え
となっていて、自分の課題である「コンクリの壁に地震対策金具を打ち込みたい」は対象外。
やっぱりコンクリにアンカー釘は無理なのか。。
URにもDIY可能な団地がある
URにも「DIY住宅」という種類の賃貸契約がある。
DIY住宅|UR賃貸住宅
UR賃貸住宅のDIY住宅を紹介しています。UR-DIYなら賃貸住宅で思い切りDIY!壁も床もキッチンも、自分らしくDIYしたい人のためのUR賃貸住宅、それがUR-DIY。UR賃貸住宅は礼金ナシ・仲介手数料ナシ・更新料ナシ・保証人ナシ。一人暮らしの方も子育てファミリーも、都心から郊外まで豊富な物件の中から抽選なし・先着順...
自分のDIY範囲の大きい種類の賃貸では、躯体以外ほとんどを施工できそう。
URの場合に面白いのは、施工前提の部屋になっていることで、その代わりというか入居者の負担を考慮して賃貸料を三か月は無料にする、という条件になっていることだ。
対象の部屋が非常に少ないのだが、これが広がっていくと面白いと思う。
団地の再生策はDIYだけではない
一方で団地そのものの「再生」の対策はDIYだけではない。様々な施策が組み合わされている。
以下の東洋経済オンラインの記事によれば、カスタマイズ可能の部屋がある大阪の茶山台団地ではカスタマイズ以外にも団地の「再生策」をNPOの力も使って実行することで入居者が増えている。
入居希望者が続々集まる「茶山台団地」のすごみ
ママさんが工具片手に四苦八苦。その様子をちょっと心配げに見守るパパと幼い子ども。そして、微笑みながら寄り添うご近所の高齢者。これはある団地での様子である。高度経済成長期に各地で建設された団地の多くは…
老人が参加できる集まりの開催などの人集め策や部屋の大規模な改造などがある。改善策の中でも2部屋をつなげて1部屋にする「ニコイチ」という改造はいいと思う。
自分が今借りている団地だと二人子供を育てるのはかなり大変。URの古い団地でもニコイチ改造を採用してほしい。
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