この団体はJEMTCという一般社団法人。全国で同じDMを打っているらしく団体名でインターネット検索するとかなりの数の記事が出てくる。
プレジデントオンラインでも取材されたらしい
この「有料譲渡」に関しては、プレジデントオンラインが以前に記事にしたことがある。
団体は宣伝にDMやウェブサイトの他に民放ラジオを使っている。地元の企業やイベントをレポーターが訪問する番組に出ていることが多いようだ。
たとえば、こんな感じである。
うまいと思うのは、文面にウソがないところ。とりあえずWindows 10搭載のPCが安価(?)に手に入るというのは間違っていないし、Windows7のサポート期限が近いなどの記載も正しい。また演出がうまいと思うのは、開催される場所。まあまあ良い会場を使っている
し、平日昼間のラジオを使っているのはその時間にラジオを聞いている層へのリーチを考えているのだろう。
プレジデントの記事によれば、会場で販売されるマウスやDVDドライブも市価よりかなり高いが、お年寄りたちは全員が購入していたとのこと。
割高なものを売っていることについてはプレジデント編集部が回答を得たと記事の注にあった。
編集部がJEMTCに対し、売価が中古市場の相場よりも高いことについて、見解を求めたところ、JEMTCは自団体のパソコンを他社の中古PCよりも高額で販売している事実を認めたうえで、「他社よりも長い1年間の保証期間、無期限の電話サポート(常時15人以上の体制)を用意し、その人件費が反映されている」旨の回答をした。
この商売は良いブログネタだと思ったブロガーが多かったらしくインターネット検索では「潜入してみた」「買ってみた」系の記事がたくさん見つかった。
割高であることは間違いなさそう
何世代か前のCPUを積んだ2GBメモリのPCにWindows 10を搭載した状態では軽快に使えるとは思えない。自分は勤務先で事務用PCとして2GBメモリのWindows 7を業務で使っている。「使い物にならない」とは言わないが非常に重いので何をするにも時間がかかる。Windows 10はメモリ効率が改善されているという話も聞くのだが、2GBで警戒に動くほどではないだろう。
これを数万円で自腹でオファーされたら絶対に買わない。
たぶん合法だが暴利ではある
プレジデントの記事では老人が買うケースが多いようだ。PC市場をよくわかっていない人を対象に割高で性能の低い中古PCを売っているわけだから、合法ではあるが暴利を得るビジネスモデルと言えそう。団体を回している元締めの人たちがどのくらいの収入を得ているのかわからないが、いろいろなビジネスを考える人がいるものだ。
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