URの団地では家賃の他に共益費を支払う。これはどの団地でもおそらく同じ。最近の人件費の値上げのためか来年(2019年)から共益費が1000円近く(現在は3000円程度なので20%以上)値上げされるとの回覧が回ってきた。
共益費とは
共益費を使ってURは団地内の清掃や草刈りなど環境の維持を行っている。UR団地のウェブサイトで部屋の条件を見ると以下のように家賃と別に共益費(カッコ内の金額)が記載されている。この合計が毎月引き落とされる。
今の住まいでは共益費で敷地内の清掃や植え込みのメンテナンス、草刈りを行っているが、この作業の人件費が上がっているようで、赤字になっている。付加価値の高い業務ではないから仕事を受ける業者も多くないようだ。入札にしたところで応募が少なく安くはならないらしい。
住民は値上げに耐えられるのか
年金受給者の割合が高く家賃の減免の検討をURに要求している状況であることを考えると1か月1000円の増額は厳しいという世帯も多いかもしれない。
自治会はURと値上げ金額の交渉をしようとしているとのことだ。
値下げの手段
とは言っても値下げする余地はあまりない(人件費を下げろとは言えない)。自分の予想では、たぶん、草刈りの回数や規模を減らすことで1000円を900円に、というように「ちょっと我慢する」ことで少しの値下げを勝ち取ることになるのではないか。
値下げしたらどうなる?
住人の立場で言えば出費が減ることは基本的には好ましい。しかし、草刈りをする人は仕事が減ると収入が減る可能性が高い、また、あまりに安くなると収益が上がらない仕事は受けられないという業者がいるかもしれない。そうなったら自分たちで草刈りをするという余力は住人にはないだろう。自治会の組織率は高くない。自治会が呼びかけても草刈りには参加しないに違いない。面倒な団地からは引っ越すという人もいるかもしれない、とも思う。
さらに消費税が
この費用は消費税の対象となるので2%の増税によりさらに値上げされる。その後も消費税が上がるたびにどんどん値上げされるだろう。将来的には労働力が不足するから、今からでも敷地内を手のかからない環境に(世話の簡単な木にする、清掃しやすい構造を作るなど)改造する作業を徐々に進めるべきだと思う。しかし、大家であるURは古い団地に手をかけるよりは適当なタイミングで立て替えたい。最近、周辺の古い団地が少しずつ建て替えられて新しい高層住宅の賃貸に姿を変えている。だからここ何年かに限って言うと徐々に値上げされていく共益費を払い続けることになるのだろう。
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